NICROBRAZ ニクロブレーズについて
ニクロブレーズ合金とは
ニクロブレーズは、米国ウォールコルモノイ社が金蔵接合用にコルモノイ合金から発展し開発した合金で、耐熱性及び耐食性が極めて優れております。
NiあるいはNi-Cr合金に融点下げ、流動性を高めるためにB(ボロン)・Si(珪素)・P(リン)などの成分を加えたもので、表面硬化合金として知られます。
高温強さや対酸化性、耐食性に優れるためにいわゆる耐熱ろうとして航空機・ガスタービン・原子力・自動車などの分野で広く使用されるようになってきました。
特長
ニクロブレーズは、各種金属で構成される複雑な集合体をクリーンかつ高強度に組み立てることができます。従来の溶接技術では達成できないような高い効率や適合性が得られます。
- 薄いシート材料を積層して接合できます
- 異なった熱容量部分を接合できます
- 多数の部品を個々に製造した後で、一度にろう付けできます
- 複雑な構造でも変形が防げます
- 酸化皮膜のないクリーンな表面が維持できます
- 自動化された炉の制御、管理によって品質管理ができます
ろう付けは通常真空炉や雰囲気炉を用いますが、ニクロブレーズはトーチや高周波加熱によっても可能です。炉内ろう付けではステンレス鋼の場合、溶体化熱処理を同時に行うこともできます。
通常粉末状で提供しており、ニクロブレーズ セメントと混合して接合部へ固定させます。用途に応じてペースト状・シート状・ロッド状・箔状で提供することも可能です。