PRODUCT 製品情報
セメント
概要
各種粉末ろう材に適し、今日の環境問題を考慮して開発された非可燃性の汎用バインダです。
ニクロブレーズセメントは、媒体とバインダ作用を併せ持ち、液体と粉末ろう材の混合液を簡単に塗布できる手段を提供いたします。各種粉末ろう材と混合することができ、スプレイガン、刷毛、スポイト及び注射器が利用できます。540℃でセメントが完全に揮発しても、ろう材は適所にとどまり、ろう材を堅牢な固体にします。
多少のガス放出を生じますが、高純度乾燥雰囲気や真空度に悪影響を与えません。セメント使用量、炉内の部品数及び使用セメントの粘度増加により、放出ガス量は増加します。放出ガスは、炉内処理前に炉中雰囲気を完全に乾燥させると(エアベーキング)減らせます。しかし通常では必要ありません。
種類
高粘度(310)
形態(缶) | 1L |
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粘度 | 250-400 |
用途例 | 大面積接合(ハニカム構造) |
極低粘度(510)
形態(缶) | 1L/3L |
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粘度 | 3-7 |
用途例 | 微細接合部(ろう材少) |
どのセメントを使用するかは、一般に接合部に必要なろう材によって決まります。ろう材の少ない微細な接合部には、低粘性のセメント510を使用し、ろう材使用量の多い大面積部には、セメント310を使用します。
各用途で最適な粘度
大面積接合
- スプレイ法が有効な(熱交換板のように)大面積にろう材を適用する場合
ろう材とセメント510を同時にスプレイするニクロスプレイシステムが使用できます。 - ハニカム構造のようにシート状ろう材を使用する場合
セメント310で母材にシート状ろう材を結合します。
多数接合
- ワイヤメッシュやフィルターのように多数の接合点をろう付けする場合
手によるろう材のセットは時間がかかり、高コストになります。このような場合、ろう材粉末が表面に付着するようにスプレイ法や浸漬法で出綿と510を塗布します。
集合体
セメント310は、金属部品がろう付けされる前段階で有効な結合剤となります。
ソーキング
- 乾燥ろう材粉末を塗布する場合
セメント510は粉末をぬらせ、接合部に結合させるのに適しています。余分ななセメントは、ろう付けされるまで所定位置にとどまります。